砂防

砂防施設が設置される山間部は地形、地質、地盤条件が多様であり、外力も場所ごとに大きく異なることから、砂防施設の計画においては十分な現地調査を行い、対象地域の特性や条件を適切に判断して、最適な配置場所や施設形状・構造を選定する必要があります。当社では、数値解析による土砂災害の予測や水理模型実験による検証など、最新の解析技術や知見に基づき最適な計画を提案します。

砂防施設は土砂や流木を捕捉する施設として、砂防堰堤だけでなく、扇状地形を生かして土石流を捕捉する土石流堆積工や、渓岸・渓床の侵食を防止する渓流保全工などがあります。近年、流木の捕捉効果が高い透過型砂防堰堤や砂防堰堤のコンクリート構造物に代わる砂防ソイルセメント工法などの新しい技術も採用されており、当社は常に最新の技術動向を把握しながら、安全性が高く費用対効果に優れた砂防施設の設計を提案します。

地域の安全・安心の実現に寄与している砂防施設のストックは年々増加し、今後、老朽化する施設の増大が懸念されています。当社では、砂防施設の点検・健全度評価を行い、流域全体や地域特性、保全対象の有無などを考慮しつつ、施設の重要度や優先度を見直し、更新時期の平準化やコストの抑制を図りながら最適な維持管理計画を提案します。