【新聞記事】無電柱化計画の立案を支援/MMSと閲覧用ソフト併用
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いであは、自治体による無電柱化推進計画立案の支援技術を開発した。レーザースキャナー(LS)で3Dデータを取得するモバイル・マッピング・システム(MMS)で道路空間などの3D座標データを取得。関係者で情報共有できる閲覧用ソフトを併用して調査を行った結果、目視調査に比べて半分の時間で作業が完了した。優先的に無電柱化する路線を選定する調査資料の作成を効率化する。
支援技術は、LSや全周囲カメラを搭載したMMSを走行させて電線類を埋設する道路周辺などの3D座標データを得る。現地での目視調査と比較して効率的に状況が把握できる。
収集した膨大な調査データは、同社が開発した閲覧ソフトで管理する。画像データの納品専用ソフトは不要。閲覧したい画像が素早く検索できる。道路管理者など関係機関が情報共有でき、優先整備路線の選定や事業手法の協議にも役立つ。
同社は、無電柱化を予定する東京都内の道路(延長約230キロ)を対象に基礎調査を実施。MMSを利用した調査と閲覧ソフトを併用した結果、目視で1カ月程度かかっていた調査業務が約2週間短縮できた。
今後はMMSで取得した3Dデータの表示機能を拡充したり、画像分析を可能にしたりするなど技術のブラッシュアップを図る。現地調査の効率化と関係者同士の情報共有を円滑にし無電柱化を後押しする。