平成30年度 濤沸湖保全対策検討調査業務

  • 濤沸湖は多数の水鳥が飛来する自然豊かな汽水湖です。北海道有数の水鳥類の渡来地であることから、集団渡来地の保護区として国指定濤沸湖鳥獣保護区に指定されており、ラムサール条約にも登録されています。近年、濤沸湖の水深が浅くなっていること(浅化)が指摘されており、鳥類に与える影響等について懸念されています。
    そこで、濤沸湖の現状を把握し、浅化の要因を明らかにするため、文献調査、水質、底質環境、鳥類の利用実態調査を行いました。本業務の主な成果は以下の通りです。

    • 文献調査およびヒアリングの結果から、濤沸湖において浅化している可能性のある場所を抽出するとともに、浅化の要因について仮説を立て、一般の人に分かりやすいようフローとして整理しました。
    • 水位、水質、湖底標高等に関する簡易調査を行いました。この結果を用いて、特に浅化が生じている可能性の高い場所を特定するとともに、浅化要因の仮説について検証・考察を行いました。
    • 以上の結果と鳥獣の利用状況調査結果をあわせて、浅化対策の必要性を検討するとともに、今後の調査計画と対策の方向性を示した実施計画書(案)を作成・提案しました。

  • 平成30年度 濤沸湖保全対策検討調査業務
    濤沸湖河口付近にみられる砂州(近年拡大傾向)
事業区分 環境コンサルタント事業
分野 自然環境の保全・再生・創造
実施事項 保全事業実施計画
発注者 環境省北海道地方環境事務所釧路自然環境事務所
実施年度 2018
位置 北海道
キーワード 汽水湖, 環境保全対策, インパクトレスポンス, 水質調査, 鳥類調査
表彰
environmental

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