環境化学分析


食品分析・衛生検査 -食品科学・バイオによる安全安心の評価サービス-
当社は、2011年より厚生労働省の登録検査機関として、国内外の食品衛生関連検査や食品の機能性評価のための検査に関する業務実績を重ねてきました。それらの多彩な経験を生かし、栄養成分分析、食品微生物検査、食品輸入検査(食品衛生法)、放射性物質検査、アレルゲン検査等により「人を取り巻く環境から食の安全・安心」について幅広く貢献しています。
さらに、食品の機能性解析、遺伝子解析、ペプチド、タンパク質分離、タンパク質分析、生理活性物質の精密分析等の技術を駆使して、癌をはじめとする難治性疾患の診断・解析、万能細胞の解析から創薬支援といった最先端の生命科学分野への展開を目指しています。
栄養成分分析
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抗酸化物質の測定(マイクロプレートリーダ)
販売に供する食品について、栄養成分の含有量表示や強調表示、機能表示するための検査や製品の機能性を評価するための検査を実施します。検査項目として、熱量・タンパク質・脂質・ミネラル・ビタミン・抗酸化物質・アミノ酸・核酸塩基・脂肪酸等があります。
- 栄養成分表示制度(栄養成分表示基準)
- 食品の抗酸化性能
- 食品の旨み成分
- アミノ酸分析
- 脂肪酸分析
- ビタミン分析
汚染指標菌・食中毒細菌等の微生物検査
食品中や食品加工場の環境中に存在する一般細菌、大腸菌や黄色ブドウ球菌等の汚染指標菌について検査・評価します。また、食中毒の原因である腸管出血性大腸菌O-157、サルモネラ属菌、カンピロバクター、ノロウイルスあるいは循環式浴槽施設で問題となっているレジオネラ菌や浄水施設の対策に必要な耐塩素性病原生物のクリプトスポリジウムについても検査します。公定法以外の検査のご相談にも応じます。
- 汚染指標菌の検査
- 食中毒細菌やウイルスの検査
- 循環式浴槽施設や浄水施設に係わる細菌や原虫の検査
食品等の輸入検査
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食品の前処理室
当社は、食品衛生法第34条に基づく登録検査機関(厚生労働大臣または都道府県知事による検査命令により、食品衛生法に基づく食品等の検査を行うことができる機関)として厚生労働大臣による登録を受けており、食品衛生法に基づく輸入食品の命令検査および自主検査を実施します。
- 命令検査、自主検査(理化学的検査)
- 輸出入のための社内検査
- 輸出のための放射能検査
タンパク質電気泳動
二次元電気泳動によって検体中のタンパク質を網羅的に解析します。解析対象は、血液、尿、髄液から生体組織まで幅広くカバーします。また、食品機能性評価、食品微量成分の解析、安全性評価、遺伝子組換え作物のタンパク質発現評価、魚介類の鮮度マーカー探索、食肉中の熟成マーカー探索、有機/非有機栽培のプロファイル解析、低温障害時の代謝解析等あらゆるニーズにお応えします。
- リン酸化タンパク質の網羅的解析
- 血清タンパク質中の病態マーカー探索解析
- タンパク質相互作用解析
- 前処理(アフィニティクロマトグラフィー、抗体カラムワーク、有機溶媒沈殿等)
ウエスタンブロット解析
電気泳動と抗原抗体反応を組み合わせてタンパク質混合物から特定タンパク質を検出します。分析は、予備試験で最適なシグナル検出条件を設定した後に本試験を行うため、非特異的なシグナルを最小限に抑え、バックグラウンドノイズの少ない結果を得ることができます。シグナル検出は、発色基質および化学発光基質(X線フィルム)に対応しています。
- 細胞・組織の抗原タンパク質の確認・半定量
- 食物アレルゲン検査
- ELISA(AP, PO発色、蛍光)
- 免疫沈降やアフィニティによるタンパク質間およびタンパク質ー核酸相互作用解析
質量分析計による生体高分子解析
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MALDI-tof/tof質量分析計
MALDI-MS/MS型の高感度質量分析計により、タンパク質、核酸、ポリマー等の高分子物質の質量を測定します。電気泳動やLCカラムによって分離されたタンパク質を酵素消化して、消化ペプチドやそのフラグメントを質量分析し、NCBI等の登録配列に検索をかけてタンパク質を同定します。配列情報のない生物種でも、マススペクトルから配列を読み取ることができます。リン酸化等の翻訳後修飾も解析します。
- タンパク質同定(MSMSイオンサーチ分析)
- デノボシーケンス分析
- タンパク質の翻訳後修飾の分析
- タンパク質、核酸、ポリマー等の高分子物質の質量分析