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2021年 ニュースリリース

 サービス・技術 (日刊水産経済新聞 2面)

生態系管理にビッグデータを、いであ・永尾氏が講演。

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東京海洋大学はこのほど、オンラインを活用した公開セミナー「海洋人工知能(AI)ビッグデータの具体的な活用事例」を開催した。環境・建設のコンサルタントなどを手掛ける、いであ(株)(田畑彰久社長)が「沿岸生態系の観測および予測技術の進化と今後の展望-沿岸生態系分野のDX」をテーマに講演し、将来の沿岸環境の持続的な利用に向けてビッグデータの必要性を訴えた。

沿岸生態系は漁業をはじめ、レジャーや観光など幅広い産業に関わっている。だが近年、生物が激減するなどの大きな変化があり、持続的利用が課題となっている。

管理には海の幅広いデータが必要だが、生態系を数値上で判断する指標として代表的な水質検査や生物の捕獲調査などは、観測に時間がかかるうえ、データを途切れなく取得し続けることが難しい。

そこで注目されているのが水中スキャナーや人工衛星、ドローン、バイオロギングなどの最新技術だ。海のビッグデータを効率的に収集でき、AIも併せて活用すれば、将来の沿岸生態系の予報・シミュレーションが可能になる。

講演を行った、いであ国土環境研究所応用モデリング部の永尾謙太郎主席研究員は「資源の『見える化』は今後10年間のうちに取り組むべき主要課題になるだろう」と明言。環境問題に関心が集まる中、新しい予算などをうまく活用しながら、「環境問題と連動させて生態系を回復させる動きが重要になってくる」と語った。

今回のセミナーではこのほかにも日本郵政グループの商船における自律航行技術の紹介や東京海洋大学の久保幹雄教授によるAI研究に役立つツールの紹介なども行われた。

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