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2020年 ニュースリリース

 サービス・技術

霞ヶ浦の多面的な経済価値を算出 ~多様な恵みを提供する湖、水質の改善と生物の保全が重要~

筑波研究学園都市記者会、茨城県庁記者クラブ、環境省記者クラブ、環境記者会同時配付【記者発表資料全文 (669KB)

国立環境研究所生物・生態系環境研究センター、茨城県霞ケ浦環境科学センター、いであ株式会社の共同研究チームは、複数の経済学的な評価手法を用いて、霞ヶ浦から得られる自然の恵み(生態系サービス)の価値を多面的に評価しました。その結果、市場価格等を用いた評価方法から、霞ヶ浦の生態系サービスの経済的価値は、少なくとも年間1217億円にも及ぶこと、単位面積当たりの試算では、世界の湖沼・河川の平均的な経済的価値の約4倍高いことが明らかになりました。また、アンケートを用いた評価方法から、良好な水質、水質の浄化機能、生物の生息は、他のサービスに比べて、特に経済的価値(支払意思額※1)が高いことが明らかになりました。

本研究は、自治体レベルで個別の湖沼を対象に、多様な生態系サービスの価値評価を統合的に行った国内初の研究事例であり、これらの成果は、霞ヶ浦の水循環・生物多様性・生態系の保全・管理に関する環境行政、多様なステークホルダーとの地域づくりや対話に活用されることが期待されます。

本研究の成果は、令和2年9月20日付で生態学と工学の境界分野の学術誌「応用生態工学会誌」の特集号として掲載されました。

※1:人々が財やサービスに対して支払ってもよいと考える最大金額。特に1単位あたりの支払意思額は限界支払意思額と呼びます。

独立研究開発法人国立環境研究所Webサイト 

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