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技術資料

サンゴ群集移設法
-自然のまま効率的かつ大規模に移設する技術-
(特許番号:特許第5270711)

サンゴ群集を、自然のまま効率的かつ大規模に 移設する技術を開発

生物多様性に配慮した群集移設!

  • 移設用潜水艇 Coral Buggy

サンゴ群集の形を壊さず、群集ごと移設サンゴを棲み家とする生物も移設。

サンゴや環境への負荷が小さい!

移設サンゴを細かく裁断する必要なしサンゴ自体の接着効果により基盤に固定重機等を使わず、環境への負荷が小さい。

さまざまな基盤への移設を実現!

岩礁のほか、礫地や砂地への移設も可能。

低コスト化を実現!

短時間で大規模な移設が可能。

Coral Buggyの特徴

Coral Buggyの特徴

開発の経緯

  • サンゴ群衆を隙間なく移植

これまでのサンゴ移植は、サンゴを1群体(1塊)ずつ、接着剤や固定具を用いて植え付けられてきました。

しかし、これらの手法では移設面積当たりの労力やコストが高額となり、費用対効果の面で限界があります。

当社は限りあるサンゴ礁資源を大切に役立てるため、サンゴ群集のまま、大規模・効率的に移設できる「サンゴ群集移設法」を考案し、その移設に使用す「Coral Buggy」(移設用潜水艇)を開発しました。

サンゴ群集移設法による移設作業の流れ

  • 成長に伴い基盤に活着するサンゴ
  1. 採取場所で、サンゴ群集を自然のままのかたちで採取し、コーラル・ポッドに収容します。
  2. その後、採取したサンゴ群集を移設場所に運搬するため、コーラル・ポッドに船首部と側面パネルを取り付け、フロートで浮かべながら作業船で曳航します。
  3. 移設場所に到着すると、コーラル・ポッドを海底に降ろし、底板を引き抜きます。
  4. 側面部を引き上げることにより移設が完了します。

このように、短時間で大規模な移設を安価に行うことができます。本手法では、サンゴを基盤へ固定させるのに水中ボンドなどの接着剤は使いません。サンゴ本来がもつ成長に伴う基盤への接着効果を利用し、基盤への活着を自然に促す環境にやさしい技術です。

移設作業の流れ

移設後のサンゴ

サンゴ群集移設法は、サンゴ群集を一度に大規模に移設することを可能としました。

実際に移設したサンゴ群集では移設直後から魚や底生生物が集まり、生物多様性に富んだ生態系の創出に役立つことも証明されました。

また、これまで移設が困難であった砂地や礫地への移設も可能となりました。

移設後のサンゴ

※内閣府沖縄総合事務局で平成22年度に実施された調査結果を利用

サンゴ群集移設法の役割

「サンゴ群集移設法」で移設すると、大規模なサンゴ群集が突然現れますが、移設後間もなくスズメダイ類やチョウチョウウオ類、ハタ類、ブダイ類など、サンゴ礁生態系を代表する魚介類がたくさん集まってきます。

環境への負荷の少ない「サンゴ群集移設法」で移設を行うことにより、生物多様性に配慮したサンゴ群集を大規模に展開し、ンゴ礁生態系の保全に役立てることができます。

サンゴの海

最近の業務実績

これまで、「内閣府沖縄総合事務局」や「沖縄県」の5事業に適用実績があります。

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