平成27年度 堤防質的整備対策工及び耐震対策工検討業務

  • 小矢部川において、浸透に対する安全性を向上させるために築堤整備の設計を行った業務です。
    設計対象地区の堤防では、基礎地盤に砂質土層(水を通しやすい層)があり、その上部を粘性土層(水を通しにくい層)が覆う土質構造となっていました。
    このような土質構造においては、洪水時に河川水位が高くなり河川水が砂質土層に浸透すると、浸透した水が川裏側で下から上に吹上げようとする力が働きます。この水の圧力により、川裏側の粘性土層が押し上げられて地盤が変形したり、水の吹上がりによる漏水のおそれがあり、堤防土砂の吸出し(土砂が漏水と一緒に流される現象)が発生し、堤防が危険な状態となります。
    このため、堤防の安全性を高めるために、川表側に護岸・遮水シート・遮水矢板を設置し基礎地盤への水の浸透を防ぎ、川裏側で発生する浸透水の圧力を軽減する対策の設計を行いました。

  • 平成27年度 堤防質的整備対策工及び耐震対策工検討業務
    小矢部川における堤防の整備前後のイメージ
事業区分 建設コンサルタント事業
分野 国土保全
実施事項 浸透流対策検討・耐震照査検討・対策工概略設計
発注者 国土交通省北陸地方整備局富山河川国道事務所
実施年度 2015
位置 富山県
キーワード 築堤設計、堤防質的整備、浸透流対策、耐震対策、整備優先度
表彰 局長表彰(会社・個人)
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