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2018年 ニュースリリース

 会社情報 (日刊建設工業新聞 2面)

18年春の褒賞 藍綬褒章 受賞した田畑日出男氏-若手が育つ土壌をつくりたい

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港湾建設業界の発展に寄与したとして、藍綬褒章をいただいた。受章に際し天皇陛下にお目にかかり、受章者を代表してお礼を述べさせていただいたことは感激の極みだ。出羽・米沢藩藩主だった上杉鷹山公の言葉に「人知り三百両」というものがある。人を知ることは本当に財産だ。これまでの周囲の皆さんのご支援とご協力に感謝するとともに、今回の栄誉に恥じないよう海洋調査業界の発展に尽力したい。

1970年ごろには社会基盤整備が急がれ、関西国際空港や東京湾横断道路(現東京湾アクアライン)の調査がスタートした。72年の「各種公共事業に係る環境保全対策について」の閣議了解を契機に、73年から港湾法や公有水面埋立法などで環境影響評価(環境アセス)が始まった。そうした動きの中で77年、三菱総合研究所にいらした牧野昇さんの呼び掛けで業界も勉強をしようとなり、78年に65社で日本環境アセスメント協会をスタートした。

当時は38歳と若かったが技術部会長に起用され、環境アセスを実施に移す時は資格制度を創設した。開発行為に当たって環境保全をどうするかは人の生命にかかわる問題だと強く認識していた。牧野さんから「あと20年たったら、(発起人は)誰もいなくなる。一人残って協会の行く末を見てほしい」と言われたことを思い出す。84年に発足した海洋調査協会の活動には当初から携わってきた。99年から協会の副会長に就いているが、国内外で活躍する若手が育つ土壌をつくりたい。

日本の面積は排他的経済水域を含めると世界で6番目の広さだ。この海域を保有していることを日本の強みにどう変えていくかが問われる。洋上風力発電や潮流発電に利用する一方で、豊富な水産資源を守るために海をきれいに保つ必要がある。中学生の頃にウォルト・ディズニーが制作した映画「海底2万マイル」で見た世界の海が大変に美しく、今も心に残っている。海の公害として海中を浮遊する「マイクロプラスチック」などが社会問題となっている。協会として沿岸海洋の調査技術開発にも力を尽くしたい。

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