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2013年 ニュースリリース

 サービス・技術 (環境新聞)

WET手法 分析各社が受注開始 環境省の検討案提示で

排水中に含まれる複数の化学物質が生物にもたらす影響をミジンコなど3種の生物を直接ばく露して評価する手法(WET=全排水毒性)について、複数の分析機関が排水試験の受注を始めた。

神鋼環境ソリューションは先月25日、日本版WETを用いた排水試験を開始すると発表した。同社は11年度から複数回、国立環境研究所で開催されている生態影響試験実習セミナーに参加し、生物管理や評価の技術を取得。すでに同手法による排水試験の実施実績も持っており、今後は月5件程度の受注を目指している。

この他、いであはWETによる排水試験の取り組みを今年4月に同社ホームページ上で紹介、化学物質評価研究機構も同じく4月に広報誌で紹介、どちらもその時点から受託を開始し、排水試験を行っている。さらに三菱化学メディエンスでは昨年9月ごろから受託を行っており、すでに数十件の実績を持つ。今月中に発行する同社パンフレットにWETの取り組みを掲載する予定。

水管理の手段の一つとしてWETを活用する動きは、1985年に実用化した米国をはじめ、90年代以降、カナダ、EU、韓国などで続いており、日本での対応についても2009年から環境省で検討されてきた。同省は今月中旬ごろにも新たに検討会を立ち上げ、数年内でのWET活用を目指すとしている。それに先立ち、今年3月に日本版WETによる排水試験法の検討案が示されたことから、分析機関が事業開始に踏み出した。

国環研は環境省の委託で日本版WETの検討やWETを用いた排水の調査、調査実習セミナーなどを行っている。前述の分析機関はみな、国環研の実習セミナーに参加し、10年ごろからWET導入に向けて準備を進めてきた。

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