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2012年 ニュースリリース

 サービス・技術 (建通新聞(東京版) 1面)

いであで設計 多摩川の高潮堤3.5キロ

国土交通省京浜河川事務所は、多摩川の高潮堤防未整備区間約3.5キロを対象とする設計業務の委託先をいであ(世田谷区)に決めた。3日に開札した簡易公募型競争入札(総合評価方式)で、同社が2420万円で応札し落札者となった。先行して成果を得ているところを含め、未整備区間のおよそ9割の設計を12年度内に完了させて、今後数年分の工事のための設計ストックを確保する。

多摩川の高潮区間は河口から国道15号・六郷橋までに位置する。延長は右岸(川崎市側)が約5.6キロ、左岸(大田区側)が約4.1キロの計9.7キロ。高潮堤防の整備率は約4割で、右岸約3.8キロ、左岸約2.5キロの計約6.3キロは高さや断面が足りず、護岸もない。

このためことし1月の事業評価監視委員会に諮った多摩川の河川改修事業(再評価)で、新たに高潮対策を追加。当面の7年間のうちに未整備区間の高潮堤防を完成させる目標を掲げた。東京湾での過去の高潮被害や、関東北部~東北の太平洋沿岸を襲った東日本大震災の津波被害を踏まえた対応だ。

いであで設計を進める区間は▽右岸・港地区約0.6キロ(六郷橋直下流~河港水門付近、スーパー堤防部除く)▽右岸・殿町第2地区約1キロ(大師橋下流)▽左岸・南六郷地区約1キロ(六郷橋下流)▽左岸・本羽田地区約0.9キロ(南六郷地区下流)―の計約3.5キロで、履行期限は13年3月29日。

これとは別に右岸約1.4キロ、左岸約0.6キロの計約2キロで既に設計成果を得ているため、未整備区間の設計は右岸の殿町第1地区約0.8キロを残すのみとなる。

京浜河川事務所では、東日本大震災に伴う河川堤防の液状化被害を受けて、多摩川の堤防でも液状化に起因する沈下・変形が生じるかどうか照査した。高潮区間の整備済みの堤防に対策が必要な場所があれば、今回の設計業務の中で整備済み堤防を強化するための設計も行う。

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